たけくらべ

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 「たけくらべ」は一葉の代表作。吉原界隈の少年少女たちの物語。

 『文学界』に断続的に掲載。第25号・1-3章(明治28年1月30日)、第26号・4-6章(明治28年2月28日)、第27号・7-8章(明治28年3月30日)、第32号・9-10章(明治28年8月30日)、第35号・11-12章(明治28年11月30日)、第36号・13-14章(明治28年12月30日)、第37号・15-16章(明治29年1月30日)。改稿版が『文芸倶楽部』(明治29年4月10日)に一括掲載。

  • 草稿に「雛鶏」がある。

登場人物

  • 美登利 - 吉原の遊女になる少女。
  • 信如 - 龍華寺の僧侶の息子。正太郎に協力を求められる。
  • 正太郎 - 金貸しの息子。表町組のリーダー。
  • 長吉 - 鳶頭の息子。横町組のリーダー。
  • 三五郎 - 表町組。正太郎の代わりに横町組から襲撃を受ける。

あらすじ

 勝ち気な美登利は子供仲間の中心的な存在だった。信如とは同じ学校に通う友人だったが、運動会で美登利がハンカチを信如に渡すと周囲から笑われた。それ以来、信如は美登利と距離を置くようになり、美登利と信如は不仲になった。

 美登利と幼馴染の正太郎は表町組のリーダーで、鳶頭の息子の長吉の横町組と対立している。千束神社の祭で、表町組は筆やの前に集まり、美登利も参加する。正太郎がいなくなると、横町組が襲撃して三五郎が殴られる。美登利が怒って間に入ると、横町組は帰っていった。

 信如は美登利の家の前で下駄の鼻緒が切れてしまう。困っている姿を見て、美登利は鼻緒の代わりになる端切れを差し出そうとするが、信如とわかりお互いに戸惑う。美登利は端切れを信如に投げるが、そこに長吉が現れて下駄を借りて行ってしまった。

 大鳥神社の酉の市で正太郎が盛装の美登利に話しかけると、美登利は悲しげに拒絶する。それ以来、美登利は子供たちとの接触を避けるようになった。ある日、美登利の家の門に一輪の水仙の造花が差し入れられ、美登利はそれを持ち帰り飾る。その日は信如が僧侶の学校に入学する日だった。

原文