たま襷

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 隣宅の美少年との出会いから、家老の息子との愛に翻弄される女性の物語。

登場人物

  • 青木糸子 - 19歳。旗本の娘だが、両親と乳母が死去。
  • 松野雪三 - 35歳。家老の息子。
  • 竹村緑 - 竹村子爵の次男。

あらすじ

 19歳の青柳糸子は旗本三千石の娘だが維新で両親も乳母も失い、一人上野谷中に暮らす。そこへ通うのは、35歳の松野雪三ただ一人。彼は家老の息子で糸子の面倒を見ている。ある日、糸子は庭で蛍を追って垣根の向こうに団扇を落としてしまう。それが縁で美少年・竹村緑と出会う。少年に恋心を持ったことを恥ずかしいと松野に告げると、松野は糸子への恋心を芽生えさせる。美少年は竹村子爵の次男で、糸子への思いを母に伝え、正式に結婚を申し込む。竹村の使者が松野と会い、糸子の相手は松野自身だと伝えるのを糸子は偶然に聞いてしまう。松野の恋心を芽生えさせたのは自分が原因であることを恥じ、竹村緑からは主従関係の間の恋愛と指摘されるのを恐れ、糸子は命を絶とうと決心する。

原文