小林あい

提供: nigowiki
移動先: 案内検索

 丸山福山町の一葉宅のそばの銘酒屋の浦嶋屋の酌婦。一葉よりも2,3歳年上。神戸出身。

 16歳で職工と結婚し一児をもうけたがその後離婚。実家に戻ってから大阪の中之島の洗心館の仲居として勤め人気を集める。当時の一流料亭であったことから、彼女は「洗心館のお愛」として(東の紅葉館のお愛に並んで)広く知られることになった。洗心館は明治の料理人の草野丈吉の自由亭から大阪ホテル創設に至る過程で経営されていた中之島の料亭である。

 仲居として客相手をするうちに貿易商森村市蔵(森村組の森村市左衛門)の部下の広瀬武雄と恋におちる。広瀬は店の金を使って遊び歩いていたが散財が発覚して東京支店に左遷。広瀬と共に、小林あいは上京。彼の乳母には、大家のお嬢様が学問修行のために同行したと偽り、乳母宅に同居するが、その後、彼女の素性が発覚してしまう。乳母への謝罪として三日月の眉を剃り落すが、居場所がなくなり浦嶋屋で仕事を始めることになった。

水の上日記明治27年7月20日には彼女のことが詳しく書かれている。堅気の生活へ変えさせようと一葉は手を尽くすが、中島歌子田中みの子(みの子の母が反対)からは断られてしまう。その後の経緯は手紙のやり取りから一部がわかっている。秋には、広瀬の家族との相談がまとまり、広瀬が家督相続をするまで結婚を待つとの知らせも送られてきた。明治28年11月3日に神戸の小林あい子からマツタケが送られてくる。

※森村市左衛門は六代目の森村市左衛門。貿易商で後に陶器のノリタケを創業。関連の企業にはTOTOやINAXがある。

外部リンク