戸川秋骨

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 明治3年12月18日(1871年2月7日)生まれ、昭和14年(1939年)7月9日没。本名は戸川明三。熊本出身の英文学者。

 島崎藤村との知遇から「文学界」同人となる。文学界掲載の評論「変調論」では、詩人とは秩序を破る生命的活動であると主張し、樋口一葉もこの評論を愛読していた。一葉との直接の交流があり、丸山福山町の一葉宅をよく訪れ、日記にも登場する。大野洒竹は秋骨の従弟にあたる。あるとき、一葉宅をちょっと訪問してみたところ、一葉からゆっくりとしていくよう招かれたが、時間がないと断ったところ、ひどく怒り出したのに秋骨は驚かされたというエピソードを残している。秋骨は一葉からは気に入られていたが、妹の邦子からは嫌われていた。

  • 島崎藤村と明治学院時代の友人だったことから、馬場孤蝶と戸川秋骨の二人は「文学界」へ参加することになった。
  • 明治27年ごろに、秋骨と平田禿木は池之端七軒町の同じ下宿屋に住んでいて、上田敏もたびたび顔を出していた[1]

  1. 馬場孤蝶『明治文壇の人々』(昭和11年)、100頁。